スパイシーストロングヴァイツェン
“スパイシーストロングヴァイツェン”なんてカテゴリないけど一言で表すとそんな感じ。1679年からCarmelite修道院で醸造開始されていたレシピに基づいて“Bosteels Brewery”が1996年から醸造を開始したビール。“Bosteels Brewery”は、美味しくて感動したPauwel Kwakを醸造しているブルワリー。Deusも醸造しているので、今度、こちらも試してみよう。
さてさて、レビューに行ってみよぅ。
外観は、ゴールデンで濁り有り、ヘッドは良く立ち持ちが良い。泡はキメ細かい。
香りは、ベルギービール独特の重厚な香りで、ヴァイツェン的なバナナの香りを感じる。そして、レモンやシトラスのような柑橘系のフルーティな酸味も感じる。少々、オーク樽を思わせる香りと、バニラっぽい甘い香り。
飲んでみると、香りはヴァイツェンっぽいけど、それのイメージにはない重厚なモルティな甘味、そして、スパイシーな香味が第一印象。その後に、レモン系のフルーティな酸味を感じさせる。Orvalとまでは行かないもののビタネスがシッカリとしている。アフターに、柑橘系の酸味の香味が残る。さらに、少しトロっとしたようなハチミツとバナナの良い感じの香りの刺激がある。甘味、酸味、ビタネスのバランスが絶妙な深い味わいのビール。モルティなんだけど、(酸味によって?)凄く重たくはなくスルリと飲める。350ccじゃもの足りない、もっとグイグイ飲みたくさせる飲み疲れ一切無しなビール。
本当に美味しいので、お勧めできるビールです。
ちなみに、ビールの名前に“Tripel”がついているのでスタイルがトリプルなのかと思ったら、レシピに大麦、小麦、オート麦を使っているのでトリプルなんだそうで。でも、このビールは、様々は賞を獲得していて、その際の賞のカテゴリはトリプルやストロングエールみたいです。トリプルは二重の意味があるのかな。もしかしたら、ホップも三種又は三倍類使っていて、トリプルは三重の意味がある、なんてね。
ウルケル田中