ベルギー発オシャレビールの代表格が作るオシャレIPA
外観は、オレンジが入ったゴールデン。ヘッドは、シッカリで長く持つ。濁りが少々で、泡はきめ細かい。
香りは、シトラス系の香りをメインとして、オレンジが少々で、バニラがわずかに香る。
飲んでみると、少し、モルティさがあり、シッカリ目のビタネス、炭酸はシッカリと感じる。アメリカンのものほどのガッツリなビタネスは無いが、ホップへッドでも満足できるビタネスだと思う。失礼な言い方だが、ベルギーだけどチャントIPAしてる。でも、そこは、ベルギーであって、少し複雑な香味などを含んでおり、スパイシーさが見え隠れしていて、舌触りがなんだかクリーミー。細かいとことでベルギーらしい複雑さを醸しています。どうしても出てしまうベルギー感が素晴らしいビール。そして、IPAなのに5.5%と比較的低めのアルコール度数というところにおしゃれなVEDETTの感じが出ていると思う。
IPAとしては、平均的なビタネスとモルティさとが混然一体となって、それぞれが同じベクトルを持っていて、長さ、方向ともにバランスが取れていて美味しいビール。自分が野球かサッカーチームの監督だったら、このビールのように平均的選手を上手く使うチームにあこがれてしまうかも。凄いスラッガーの清原一人よりも、若いときのイチロー2人(3割打者になるまえのイチロー)の方が欲しいみたいな感覚。
このブルワリーは、Duvelという唯一無二のビールを作っておきながら、色々なブルワリーを買収しているので有名。このIPAを飲むと、買収先のブルワリーのやりたいことをちゃんとやらせていんだろうなぁと想像してしまう。クリエイティブなビールには、作り手の人格や、会社の理念などがビールを介して透けて見えるような気がした。
ウルケル田中