私的には、トリプルやブラウンのイメージは有るが、セゾンのイメージが無いSt.Feuillien。でも、2009年にロンドンで開催されたWBA(ワールド・ビア・アワード)で最優秀賞に選ばれたビール。何か期待しちゃいません?
外観は、黄色、オレンジが入ったゴールデン。ヘッドは良く立ち、持ちもよい。ベルギービールらしく、泡がビールの香りの蓋となり、香りを持続してくれるという表現がぴったりな外観。少し濁りがある。泡はキメ細かい。
香りは、ベルジャン酵母らしいクローブ香。バナナ香感は少なめで、中々良い香りです。キャラメルっぽいモルトの甘い香りとクローブ香とが合わさって桃のようなアロマを感じるから不思議です。私的には、パイナップルも感じるかも。アメリカンIPAのトロピカルさがハワイだとしたら、このビールは日本の海水浴場位のトロピカルさは有るかと。。。ラベルに “DRY HOPPING”と書かれているように、控え目ですが、松やにや干し草っぽいホップのアロマを感じます。
飲んでみると、モルティなシッカリなボディに甘味を感じます。アメリカンIPAほどでは無いですが、セゾンらしいビタネスもちゃんと味わえます。ビタネスは、後口で残るほどでは無く、ビールが喉を流れるとともに消えていくので程よいです。ビールが喉を流れるときに鼻に抜けるクローブ香がこれまた程よいです。少し、ベルギービールらしいスパイシーな香味も感じます。
アルコール度数は少し高めの6.5%で、こんなの飲んだら、農作業せずに、酔っぱらってしまう感じです。このビールは、トリプルのような濃厚な感じにセゾンの要素が合わさったビールかなと勝手に思ってます。でも、単純に合わせただけでなく、セゾンらしい、ホップのビタネスとアロマが主張しすぎない程度に主張してて本当に心地よく飲めるビールです。夏の夕方以降に飲みたいビールかな?本当に美味しいですよ。迷わず、大瓶で買いたいビールです。
ビタネス:3.5
モルティ:3.5
ドライ:2.0
酸味:2.0
スパイシー:3.0
炭酸:4.0
盛土麦子