物凄く尖っているセゾン専門ブルワリーのラシレーネが作るサワービール。

外観は、アンバーを濃くしたようなレッド。濁りは少々ある程度だけど、オリが凄い。ヘッドは少々立つ程度で、泡はキメ細かいです。

香りは、ベリーやチェリーのような酸味を感じさせる香りです。また、キャラメルのような甘い香りに、焙煎香が良い感じです。キャラメルとベリーなどの香りが合わさってか、何となく、レーズンのような香り。ベルギー酵母らしい、クローブやバナナのような香りはあまり感じません。

飲んでみると、最初の印象は酸味。控え目では無い酸味が結構インパクトを残します。ボディ自体は、モルティさがあって厚みを感じますが、酸味が効いていて、飲み口がスッキリです。モルティな甘味もそれなりに感じます。また、シナモンを思わせるスパイシーさも楽しめます。酸味と焙煎香で何となく、コーヒーとレモンを同時に味わっている感じ？斬新な味なんだけど、凄く美味しいビールです。

飲み始めは、酸味が支配的なんだけど、飲み進めて酸味になれてくると、複雑な香味が楽しめるビールです。セゾンといわれるビールの中では、かなり独特なビールだと思います。このブルワリーのビールを楽しむなら、まずはノーマルのセゾンを楽しんで、気に入ったらこのビールを飲むのが良いかと思います。

 

ビタネス： 1.5
モルティ：4.0
ドライ：2.0
酸味：3.5
スパイシー：3.0
炭酸：2.5

盛土麦子