StillWater Artisanal(スティルウォーター・アーティザナル) “MAINSTREAM POP SONG (メインストリーム・ポップ・ソング)”

まだ、日本での露出は控えめな幻影ブルワリー(ファントムブルワリー)。

以前飲んだ時、幻影師は、ミッケラーだけじゃないんだと思った記憶が。。。このビールは、恐らく、日本ではまだ発売になっていないと思います。今回は、2017年9月にリリースされた新作“Mainstream Pop Song”を飲みました。スタイルは、ヘイジーIPAです。ちなみに、実際の醸造は、骨太なベルギースタイルのビールの醸造をメインとするOvershores Brewing Companyが行っています。Overshoresは、コネチカット州にあるので、今回のビール“Mainstream Pop Song”は、ニューイングランドスタイルIPAと言っても良い気がしているのですが、お店での商品カテゴリーは、ヘイジーIPAでした。




外観は、黄色が強いゴールデン。濁りが結構シッカリとあります。ヘッドはあまり立たずで、泡はきめ細かいです。

香りは、シトラスをメインに、フローラル、パイナップルを感じ、さらに、松やに、干し草を少々感じます。物凄く複雑で華やかなホップのアロマが楽しめます。

飲んでみると、ホップのアロマのわりには、控え目なビタネスです。それでいて、モルティなので、NE IPA(ニューイングランドIPA)らしい、いわゆるジューシーな味わいです。ビタネスは一口めから感じ取れますが、あら不思議、ビールが喉に流れると、ビタネスが口から消えていきます。なんか、不思議なビタネスです。それでいて、モルティで甘味を感じるんだけど、意外と飲み口がスッキリです。でも、アルコール度数は意外に高めの8%です。喉にビールが流れるときに鼻に抜けるフローラルの香りがこれまた凄く心地よいです。

味わえる香味の順番は、モルトの甘味を思わせるジューシーな味わいの後に、ビタネスが味わえて、でも、ビタネスが直ぐに消えて、入れ替わりにフローラルの香りがくるといった感じで、複雑なビールの香味を存分に楽しめます。兎に角、物凄く美味しいビールで、ゴクゴクと飲めてしまう危険なビールです。

このビール、ウエストコーストで買ったそうなんだけど、ビタネス控え目、モルト感シッカリとウエストコーストとは一線を画すビールです。これが日本で買えたり、こんなビールを日本のブルワリーが作ってくれたら嬉しいなぁ。

ちなみに、飲んだ後のホップのオリは尋常じゃないです。グラスの底で、小指の第1関節が軽く埋まるくらいのホップのオリの量です。

ひと通りビールを味わった後、シトロンクリームを使ったチョコケーキと一緒に飲んだのですが、これまた、相性バッチリでした。ダブルIPAなんだけど、スイーツとの相性も良いという不思議なIPAでした。

このビール、扱ってるとこを見つけたら、是非試してみることを強くお勧めします。

ビタネス:3.0
モルティ:4.0
ドライ:2.0
酸味:2.0
スパイシー:3.0
炭酸:3.0

盛土麦子


 

StillWater Artisanal(スティルウォーター・アーティザナル) “MAINSTREAM POP SONG (メインストリーム・ポップ・ソング)”

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