Racer Xと聞くと、バンドMr.BIGのギタリストのポール・ギルバードのデビューバンドを思い出します。攻撃的なサウンドとテクニックを特徴とするバンドでしたね。さて、このビールは、名前からすると、ブットんでいそうですが、期待を裏切る良いバランスのビールでした。美味しいです。
外観は、ブラウンが少し入ったオレンジ。クラシカルなイングリッシュエールな見た目です。ヘッドは少々立つ程度で、泡はキメ細かいです。濁りは強め。
香りは、グレープフルーツ、トロピカルフルーツ、そして、松やにや干し草などの香りを感じ取れます。ほぼほぼホップの香りのみで構成される素敵なキャラクタが炸裂です。キャラメル的な甘めな香りも感じ取れます。
飲んでみると、モルティでガッツリ重めなボディ。甘さもシッカリと感じ取れますが、後追いで強烈なビタネスが味わえます。ホップヘッド納得の香味のビールです。でも、凄くバランスが取れていて美味しいです。アルコール度数は8.3%と高め。でも、そんなにアルコール感は強くなく、ドリンカビリティが高いです。
西海岸のブリュワリーですが、典型的な西海岸スタイルなIPAでは無いです。西海岸のブリュワリーで、ボトルのラベルからしてアメリカンな感じですが、少し、UKっぽくて、陰を感じさせます。水分とビールの味わいとの混然一体としたマトマリが凄く良くて、凄く苦いけど、苦味とボディの甘みとのバランスが凄く良くて美味しいです。とにかく、全体のバランスが素晴らしいです。
ビタネス:4.5
モルティ:4.0
ドライ:1.0
酸味:1.0
スパイシー:3.0
炭酸:2.0
盛土麦子