大分前に飲んだのだが、ブログに上げるのを忘れていた。このブリュワリーのビールは正直外れがない。このポーターもメチャクチャ美味い。
外観は、漆黒。ヘッドはバッチリと立ち、泡は、ブラウンで、キメ細かい。
香りは、焙煎香とチョコレートの香り。チョコレートの香りが支配的な気がする。そして、焙煎香とチョコレートの香りの後に、カラメルっぽい甘さを感じさせる香りも。
飲んでみると、甘さが第一印象。そして、しっかりとした厚みのあるボディに、甘さの後にくるしっかりとしたビタネスが相性抜群。後口でも、結構ビタネスが残る。甘さと苦みの共存、そして、バランスが楽しい。
重めのボディに高めのアルコール度数(8.2%)、最初の印象は舌にビールが纏わりつく感じなのだが、ガスが強いからか、意外にも後口のキレが良い。甘くて、苦くて、ボディの厚みがあって、切れがよい、相反するベクトルが重畳的に折り合いながら、凄い複雑な香味のビールだ。美味しい。
こちらのブリュワリー、米国では最小ともいえるサイズのブリュワリーなのだが、兎に角美味しい。サイズで判断するのは間違えているかも知れないが。。。
普通にサンフランシスコでビールを楽しむだけだったら、この小さなブリュワリーを発見することはできなかっただろう。このブリュワリーを発見できたことは本当にラッキーだった。アンカーブリューイングで飲んでいるときに、Local Brewingを紹介してくれた人、そして、Local Brewingで楽しい一時を一緒に過ごしてくれた方々に感謝の気持ちで一杯だ。Local Brewing、その名前のとおり、そのタイミングで偶然出会えたlocalの方々が私をLocal Brewingに導いてくれた。人生は全てが上手く行くときもある。
Local Brewing、馴染みのバーではないので、滞在時間は3時間程度だったはずだが、良い思い出しかない。ちなみに、Local Brewingでの友人とは、日本でも一緒に飲むことができた。こちらも、良い思いでだ。日本では、地元で飲んだので、6時間ほど、Local Brewingの友人と楽しい時間を過ごせた。
このビールを飲みながら色々と思い出したことを、この文章を書いていて思い出してしまった。ビールと人生との関わりが良い感じになってきた。ほどほどの酒は、やはり良いものだ。「ほどほど」、この言葉は、私の人生のテーマなのだが。
ビタネス:3.5
モルティ:3.5
ドライ:2.0
酸味:2.0
スパイシー:2.0
炭酸:3.5
ウルケル田中