例の映画で出てくるマシュマロマン(名前はステイ・パフというらしい)をイメージしたポーター。本国イギリスでは凄く人気が有ったようだ。日本でも満を持してのリリース。そういえば、例の映画の主題歌を歌うレイ・パーカー・ジュニアのステージを東京は丸の内で見たなぁ。
外観は、漆黒の黒といった感じ。泡も白ではなく、ブラウンっぽい色。ヘッドは立たない。
香りは、焙煎香が強めで、コーヒーを思わせる。何処となく甘さを感じさせる香りだが、マシュマロ感はない。焙煎香の中に甘い香りを感じる。何となく、砂糖を入れたエスプレッソコーヒーや、焦がし感のあるスイーツといった感覚。
飲んでみると、まずは、ビタネスが特徴的だ。焙煎に起因する焦がしによる苦みと、ホップによる苦みとが刺激し合っている。しっかりとしたビタネスで、それぞれの苦みのバランスが程よい。どちらかが強すぎるのではなく、両方のビタネスが確かに感じられる。
苦みの後には、シッカリ目のモルティなボディが味わえる。そして、ビールが喉を流れるときの鼻に抜ける香りは、焙煎香が支配的だ。ここでも、マシュマロは感じない。
後口では、ずっと苦いということはない程度に、ビタネスが口の中に残りつつも少しずつ減衰していく。苦みが減ってく一方で、甘さが徐々に現れてくる。飲んでいるときに何度も思ってしまったが、甘さを感じても、マシュマロ感はない。最後に感じる感覚では、苦みより、甘さが支配的だ。マシュマロの働きによるものだろうか?
洒落が効いた副原料を使ったポーターなのだが、さすがは、Tiny Rebelだ。凄く美味しいビールだ。これだから、飲んだことがないTiny Rebelのビールを見つけると、手を伸ばすのを我慢する衝動には勝てないのである。
このブリュワリーラベルは、どれも可愛いのだが、ビール自体は、可愛いという言葉とは程遠く、骨太といったイメージだ。でも、ラベルは、いつも洒落が効いている。骨太で遊び心があるブリュワリー、これからも目が離せない。
ビタネス:3.5
モルティ:3.5
ドライ:2.0
酸味:1.5
スパイシー:1.5
炭酸:2.0
ウルケル田中