志賀高原ビール(Shigakogen Beer) “山伏 弐 オーク樽熟成2018(Saison Noir Oak Barrel Aging 2018)”

山伏 grand rougeと一緒にリリースされた44か月のもの間、樽で熟成されたビールであり、ベルギービールにインスパイアされた山伏シリーズにラインナップされた志賀高原ビールの意欲作。ラベルにバッチNo.0001が付されているように、レギュラー商品というか、この続きのビールがあることを示すヒントがある。今後の山伏シリーズから目が離せない。というか、最近、志賀高原ビールが気になってしょうがない。リリースされたものを全て購入しようとしているのは、このブリュワリーだけだ。良く言うと、追っかけであり、悪くいうと、ストーカーだ。




外観は、カナリの濃い黒色。ビールの縁がかすかに透けて見える程度に黒色がシッカリ。ヘッドは立たずで、泡は、ブラウン色をしていて、キメ細かい。

香りは、樽の香りがシッカリ目。オーク樽でエージングをしているので、オーク樽の香りがガッツリだ。そして、ベリー系を思わせる酸味を感じさせる香りもある。樽とベリー系の香りに隠れて、焙煎香も控えめながらも印象的だ。

樽の香りにも色々あると思うが、白ワインで濃厚なものには、樽の香りがシッカリしているものがある。白ワインの濃厚なものの香りは、樽の香りがしつつも何となく陽気な感じがするが、この山伏の樽の香りは、白ワインで濃厚なものの香りとは違い、何となく陰の感じがしていて、湿り気を感じさせる。何となく、この香りに日本人っぽさを感じてしまう。やはり、日本人が日本でビールを作ると、日本っぽさが出る。ローカル感が醸し出されるものは、クラフトっぽくて良いものだ。

飲んでみると、シッカリ目のボディに、樽の香りと焙煎の香りとが第一印象だ。そして、甘さを感じた後に、焙煎的な苦さが感じられる。後口でも、苦みが感じられる。また、鼻に抜ける樽の香りと焙煎の香りとが心地よくて楽しい。意外にもガスが強く感じられた。甘さを感じるが、ガスのおかげか、後口はスッキリだ。

作り手のコメントでは、「ドライ」、「酸味はわずか」とあるが、自分的には、あまり、ドライとは感じない。そして、香りでは、酸味を思わせるが、味的には酸味の印象は、あまり感じなかった。自分の感覚とは不正確なものだ。でも、美味しいことは感じられたので、良しとしておこう。

アルコール度数は、8.5%と意外に高い。でも、飲んでみると、高アルコールは全く感じさせない。750mlをスルスルと飲んでしまうのは、危険だが、ユックリと味わうには美味しすぎて、次の一口のスピードを落とすことができなかった。美味しいビールだった。ちなみに限定醸造で、わずか843本の限定品だ。

ビタネス:3.5
モルティ:3.5
ドライ:2.0
酸味:2.0
スパイシー:2.0
炭酸:3.0

ウルケル田中



 志賀高原ビール(Shigakogen Beer) “山伏 弐 オーク樽熟成2018(Saison Noir Oak Barrel Aging 2018)”

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