Russian River Brewing Company(ロシアン・リバー・ブリューイング・カンパニー) “Supplication (サプリケーション:美味さへの願い)”

カルト的人気で、現地でしか飲めない“Pliny The Younger”を醸造する超超大人気ブリュワリー。今回のこのビールは、Russian Riverが醸造する樽熟成のサワービール。サンフランシスコのCity Beer Storeで購入。

サンフランシスコで、このビールとともに、“Pliny the Elder”を購入して持って帰るつもりだったのだが、“Pliny the Elder”は、残念ながら、空港で盗まれてしまうという苦い思い出が。。。。

ビールを持ち帰るときは、是非、スーツケースに入れて持って帰るべきだ。ちなみに、自分は、ビールを段ボールに入れていたため、空港で内容物のチェックがされたらしく、そのときに盗まれてしまったと思われる。日本の空港での文句の付け方が分からず、というか、家で“Pliny the Elder”が無いことに気づいたため、泣く泣く諦めたなぁ。ちなみに、盗んだ人は、間違いなくビールファンだなw。

このビールは、サワービールにチェリーが加えられており、このブリュワリーの地元であるソノマのワイナリーでピノノーワルの赤ワインを熟成したオーク樽で熟成されたビールである。




 

外観は、濁りが少しある濃いめのアンバー、もしくはブラウンのような見た目。ヘッドは立たずで、泡はキメ細かい。

香りは、チェリーの香りが印象的で、そして、樽の香りもする。バランスが良い心地よい香りだ。そして、モルトの甘い香りは、微かに感じられる程度だ。

飲んでみると、ドライでキリリとしたボディに、切れ味鋭い酸味がシッカリと感じられる。味的には、チェリーは相当引込思案で、僅かに感じられる程度だ。支配的な味わいである酸味には、チェリー由来のものもあるかと思うが、そこまでは、感じ取れなかった。酸味の後には、ビタネスが控えめながらも感じられる。酸味からビタネスに味わいが変わっていく過程が、美味しさを演出してくれる。ビールが喉に流れるときに、鼻に抜ける香りは、チェリーが支配的、そして、チェリーの香りが消えかけたときに、樽の香りが後追いで楽しめる。味も香りも、凄く複雑で楽しい。アルコール度数は、飲み易い7.75%。

Russian Riverということで、瓶を開ける前から期待値が高くて、ハードル上げ気味で飲んだのだが、それでも、凄く美味しく楽しめたビールだった。

話が逸れるが、最近、自分が大好きな志賀高原ビールが、山伏シリーズに拘りを見せている。Russian Riverと比較して思うのだが、そして、贔屓としての色眼鏡を抜きにしても、志賀高原ビールの山伏シリーズは、世界的にみても相当良い線を行ってると思う。

ただの一ファンでしかないが、志賀高原ビールのこれからのポテンシャルを期待せずにはいられない。(彼らの中では、既に動いているのかも知れないけど)志賀高原ビールには、世界市場に向けて動いて欲しい。海外の方とビールを飲んだ時に、日本のお勧めのビールを教えてと言われるのだが、海外で手に入れるのは相当困難だ。なので、志賀高原ビールが海外で買えるようになったら、お勧めができて嬉しいのだが。。。そのときは、KAGAMI-BIRAKI IPAのような日本っぽさを押し出しているものだったりすると、凄い嬉しいな。

 
ビタネス:2.5
モルティ:2.0
ドライ:3.5
酸味:4.0
スパイシー:2.0
炭酸:2.0

ウルケル田中


Russian River Brewing Company(ロシアン・リバー・ブリューイング・カンパニー) “Supplication (サプリケーション:美味さへの願い)”

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