フジロックVerなどもリリースされたが、原則的には、毎年3月に志賀高原ビールが主催するビアライブに合わせてリリースされる年に一度のお祭りIPA。2018年からかな?ビールの名前は一緒だけど、スタイルがウエストコースト系IPAからヘイジー系IPAに変わった。名前が一緒で、中身を大胆に変えるのって、クラフトビールの醸造所の特権だな。さずが、「自分たちの飲みたいビール」をコンセプトとしている醸造所だけあって、飲みたいものであれば中身を変えてしまうっていうことだろうか?洒落が効いている遊び心が素敵だ。仕事をこんな風に楽しんでいそうな部分に嫉妬せずにはいられない。世の中の大人全員こんな風に楽しんで仕事ができたら良いのになぁ、とか思ってしまう。まあ、大手ビール会社で、こんなことしたら許されないだろう。
このビールは毎年飲んでいるが、ビアライブには行ったことがまだ無い。その内、現地でビールとともに、音楽も楽しみたい。
外観は、濁りが超強烈で、オレンジゴールドに白色を足したような見た目。少し、ブラウンっぽさもある。ヘッドは少々で、泡はキメ細かい。
香りは、干し草や松やにといったアロマホップの香りが強力、その後に、柑橘のピールを思わせる香りが楽しめる。柑橘は、グレープフルーツっぽいと言えば、それっぽいが、兎に角、ピールな感じ。
飲んでみると、志賀高原ビールにしては珍しいモルティで甘い味わい。甘さを感じた後に、直ぐに味が変わる。超絶に苦い!甘さと苦みのコントラストが怒涛のように口の中を刺激した後、やっとユックリとビールが楽しめる。最初の一口は、強力な甘さと苦みを理解するのに少し時間が必要なほど強力な個性が楽しめる。対局な味わいである甘さと苦みが同時に楽しめる。感覚的な言い方だが、口の中が忙しい。一口目が落ち着くと、分厚いボディが楽しめる。ジューシーで濃厚な味わい。鼻に抜ける香りは、干し草や松やにの香りが支配的だ。そして、ホップが凄く効いているからか、舌がパチパチという刺激を感じるようなスパイシーさも味わえる。後口では、ビタネスが長く感じられる。
濃厚な味わいの割には、アルコール度数は6.0%と意外にも低め。こんなビールを飲みながら音楽を楽しんだら、ソリャ幸せだろうな。
ホップの刺激が、香り、味ともに超強烈なビールだ。ビール初心者には、受け入れることができないのではないだろうか。でも、ホップヘッドなら間違いなく美味しいと思えるビールだと思う。クラフトビール好きで、IPAが嫌いな人には会ったことがない(大好きではない人には会ったことがあるが)が、クラフトビールが好きという人には、間違いなくお勧めできるビールだ。もし、クラフトビール好きで、このビールが退屈と感じるようであれば、その人のクラフトビール人生は損をしていると思えてしまう。
ビタネス:4.0
モルティ:4.0
ドライ:1.5
酸味:1.0
スパイシー:4.0
炭酸:2.0
ウルケル田中