志賀高原ビール (Shigakogen Beer) “TAKASHI ICHIRO Barrel Aged Imperial Stout 2018 (タカシ・イチロー・バレル・エイジド・インペリアル・スタウト2018:両巨頭の協力による長期樽熟成濃厚燻な味わい)”

このビールは、年間のシーズナブルビールではなく、2年以上の間を空けて、忘れていたころにリリースされる長期樽熟成ビールだ。

日本で最もカルト的人気を誇る蒸留所の一つであるイチローズモルトが使ったウイスキー樽で長期熟成したビールは、約33か月をかけて熟成され、リリースされた本数は2179本と貴重な存在だ。アルコール度数も13%と高めであり、もはや、蒸留酒ではない、醸造酒のウイスキーと思えるくらい、通常のビールの常識を超えた手段で大事に作られた貴重な飲みものだ。




外観は、漆黒な黒。ビールの縁は、赤色、もしくは薄めの黒色をしている。泡は、ほぼなし。

香りは、チョコレート、焙煎香、そして、モルトによるキャメルっぽい甘い香り。そして、意外だったのだが、ウイスキーの香りは、控えめだ。同じくイチローズモルトのウイスキー樽で熟成したファーイーストは、これでもかというくらい、ウイスキーの香りがしたが、こちらのビールは物凄く控えめで優しいウイスキーの香り。

飲んでみると、濃厚かつ重厚なボディーに甘めな味わい。甘さを感じた後に、ジワリジワリとビタネスが効いてくる。ビールを飲みこもうとする時、そして、飲んだ時に、少し酸味を感じる。そして、鼻に抜ける焙煎香が、後口で残る甘さとビタネスと相まって、ビールの余韻を楽しませてくれる。飲んでみても、強烈なウイスキーの香りは感じないので、ファーイーストと比較して飲み易いと思う人が多いと思える。でも、ウイスキーの香りの代わりに、濃厚な焙煎香がビール好きの心をくすぐってくれるから安心だ。二口目では、舌にピリピリとしたスパイスの味わいが感じられた。

このビールのアルコール度数は、13%と超高めなのだが、口の中にビールを放り込んだ時には、意外にもアルコール感は感じない。ビールが喉へ流れたこんだあたりから、体が熱さを感じ、高アルコールビールを飲んでいることを気付かせてくれる。

最近、志賀高原ビールは、富みに樽熟成のビールをリリースしている。色々な、お酒を飲みたい自分にとっては凄く嬉しい。醸造所としては、熟成するということは、在庫を抱えているということなので、リスクを負っているわけだが。。。そこは、醸造所の心意気に感謝したい。

ちなみに、樽熟成ビールをリリースするときに、樽熟成していないビール(原酒?)もセットで飲ませてくれる仕組みを作るのは難しいのだろうか、熟成ビールと原酒とを一緒に飲んでみたいと思うビール好きは多いと思うのだが。

ビタネス: 3.0
モルティ:4.0
ドライ:2.0
酸味:3.5
スパイシー:3.5
炭酸:1.0

ウルケル田中


 志賀高原ビール (Shigakogen Beer) “TAKASHI ICHIRO Barrel Aged Imperial Stout 2018 (タカシ・イチロー・バレル・エイジド・インペリアル・スタウト2018:両巨頭の協力による長期樽熟成濃厚燻な味わい)”

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください