いやー、凄い飲み物に出会ってしまった。「これは、もうビールじゃないよー」というのが、最初の印象だ。自由な発想で作られたビールは、間違いなく忘れることができない体験を与えてくれる。
原材料には、キャロットジュース、オレンジピール、シナモン、バニラ、ブラウンシュガー、ラクトースの文字が缶に書かれていて、もはや、モルトとかホップとかの記載は後回しだ。
外観は、人参多めの野菜ジュースな色合い。オレンジと黄色。ヘッドは少々立つ程度。見た目は、ほぼほぼ、充実野菜、緑黄色野菜ミックスの外観だ。体に良さそうなだな。
香りは、人参、オレンジ、シナモン。そして、酸味を感じさせるレモンの香り。わすかに、バニラの香りも感じる。
飲んでみると、シッカリとしたボディに甘さがバッチリ効いている。そして、甘さが感じられた後には、ガッツリな酸味が後追いでやってくる。酸味は、最初ヨーグルト的な乳酸系の酸味で、その後に、レモンっぽい酸味に変化する。鼻に抜ける香りには、シナモン、人参が分かりやすい。ガスは強めで、酸味もシッカリと効いているので、ガッツリ甘めなビールだけど、後口はスッキリ。ビールを飲みこんだ後には、バニラが香る。アルコール度数も4.8%と控えめなので、スルっと飲めてしまう。
スムージIPAというカテゴリーらしい。日本では飲んだことも、見たこともないカテゴリーだ。苦みはなし。感覚的には、シナモンが効いたキャロットケーキの味がする飲み物。日本人的には、充実野菜にシナモンを入れた感じだ。
正直、有り得ない組み合わせの原材料と思っていて、イロ物的に購入。イロ物として買うには少々高すぎるので、相当躊躇したのだが。。。
でも、飲んでみると、飲み物としての味わいは間違いなく美味しい。これをビールというかという点で議論を呼びそうだけど。滅茶苦茶美味しい。最新のビールは、前衛的すぎて、理解するのにもう少し時間が必要かな。
ビタネス: 0.5
モルティ:3.5
ドライ:1.5
酸味:4.0
スパイシー:0.5
炭酸:3.5
ウルケル田中