Boon Brewery “Boon Geuze (ブーン・山廃仕込み)”

1680年から続く醸造所、今はベルギー、Lembeek村で醸造している。主にランビック(天然酵母を用いた醸造による酸味が特徴のビール)とクリーク(サクランボを用いたビール)を醸造。ホームページによると、見学も受け付けているようだ。輸入販売会社は、ベルギービールの日本における最重鎮「小西酒造」。購入するのに、何の躊躇いもなく購入することができる販売会社だ。

このビールは、オーク樽で1~3年エージングしたビールで、ボトル詰めした後に再発酵させたビール。ボトル詰めされた後、さらに、20年のエージングが可能だそうだ。

飲んだビンテージは、2016−2017。



外観は、少し濁りのあるオレンジがかったゴールデン。ヘッドはほぼ立たずで、泡はキメ細かい。

香りは、レモンと、少しだけだがヨーグルトを感じさせる乳酸的な香りと、キャラメルの香りと、ほのかな木の樽の香りとが感じられる。

飲んでみると、最初の印象は、厚めのボディにモルティな甘さを感じる。甘さは、直ぐに酸味の感覚に支配される。酸味がフルーツを思わせる味わいだ。ヘッドは立たなかったが、意外にもガスは強めに感じる。酸味が強烈に味わえるが、ガスによるのか、後口では酸味は、あまり残らない。甘みも口に残らないので、後口はスッキリで、二口目、三口目とスルスルと飲んでしまう。美味しい。

スルスルと飲めるのは良いが、アルコール度数は7.0%と少し高めなので注意が必要だ。

購入しやすい価格帯なので、冒険心で初めてサワービールを試そうとする人には、アメリカのサワービールよりも、始めの1本としてお勧めできる。

ビタネス:  1.5
モルティ:3.5
ドライ:2.0
酸味:4.0
スパイシー:1.5
炭酸:3.0

ウルケル田中



Boon Brewery “Boon Geuze (ブーン・山廃仕込み)”

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