Brew Dogが限定醸造するプロトタイプシリーズの1本。このビールのシリーズを選ぶ人は、相当なビール好きだろう。ウルケルは、見つけると、棚にあった全てのプロトタイプシリーズを1本ずつ選んでしまった。帰路の荷物の重さといったら。。。
さて、このビールのスタイルは、ヘレス。いわずとしれた、ミュンヘンなどの南ドイツで醸造されるスタイル。ヘレスは、淡いという意味からきており、スタイル的にはピルスナー(私、ウルケルの名前の所以である、あのピルスナーである。といっても、日本の大手ビール会社が主に醸造するスタイルで有名だ)に近いとされている。ヘレスに相対するスタイルとしては、濃いという意味に起因するデュンケルが有名だ。
ツヴィッケルとは、無濾過、非熱処理という意味、本来的には樽から直接サーブするという意味もあるようだ。クラフトビールでは、無濾過、非熱処理は当たり前だが、英語圏のブリュワリーがドイツ語で「ツヴィッケル」という用語を使うあたりが、Brew Dogのアイデンティティを感じる。
外観は、透明なゴールデン。ヘッドは少々立つ程度で、泡はキメ細かい。
香りは、レモンを主とする柑橘の香り。キャラメルっぽいモルトの香り。そして、何となく、クリームっぽい香り。
飲んでみると、凄くライト。ドライなボディに控えめなビタネス。IBUは20と日本のスーパドライなどと同程度なのだが、何故か苦く感じる。ビールが喉を流れると、柑橘の香りが鼻に抜ける。後口では、ビタネスは口に残らず、凄くスムーズで、ガスが効いていてスッキリである。
アルコール度数は5%。プロトタイプらしく、材料が記載されているところも憎い。
ちなみに、材料は、
Hops
Saphir, Simcoe, Melon
Malts
Carapils, Pilsner, Carahell
Yeast
W 34/70
である。
ビタネス: 2.0
モルティ:3.0
ドライ:2.0
酸味:2.0
スパイシー:2.0
炭酸:3.0
ウルケル田中