大人気ビアレストランが2020年に醸造を開始したクラフトロックブリューイングが醸造したコーヒーIPA。コーヒーのお豆は、我らの莫珈琲が焼いたルワンダのお豆だ。
このビールは、フジロック2020でお目見えするはずだったビールだ。フジロックでは、そのカフェの名前がオレンジで、このビールの由来ともなっている。このビールも何と無く、オレンジぽかったりするから不思議だ。
今回、このビールに使った莫珈琲のコーヒー豆が家に有ったので、コーヒーとコーヒーIPAという異種格闘技的な楽しみ方でビールを味わってみた。
さてさて、2020年最もクラフトビールが熱い地域は、日本橋だ。クラフトロックブリューイングだけでなく、オムニポロが日本橋兜町にバーを開店し、そして、クラフトビール界の重鎮であるブルックリンブリュワリーも日本橋兜町に旗艦店を、さらに、ミッケラーも開店している。
コロナという時期だが、お出かけしたくなるビアバーが数多くオープンしている。クラフトビールももっと、市民権を得て欲しいと期待してしまう。
そして、何より、日本において、グラウラーでビールを持ち帰るようになるなんて、誰が想像しただろう。コロナでこんなにも状況が変わるとは。自家醸造も解禁になるかも?
外観は、少し濁りがある琥珀色。ヘッドは立たずで、泡はキメ細かい。ビールの出所を知っての意見だが、どことなく、浅煎りのコーヒーのような外観だ。
香りは、干し草、松やに感が印象的。そして、柑橘が感じられる。ホップ系の香りの後に、微かにコーヒーの香りが続く。
飲んでみると、ドライなボデイに、しっかりとしたビタネス。後口でも、ビタネスが続く、そして、甘みがフワッと感じられる。ビールが喉に流れると、鼻に抜けるコーヒーの香りが印象的で、ホップ系の香りは、あまり感じない。
ドライで飲みやすいのだが、アルコール度数は6.4%と少々重め。簡単に酔える。フジロックで、こんな美味しいビールで酔えたら、さぞかし楽しかったろうに。
今回、Orange Coffee IPAと、このIPAに使われたコーヒーとを一緒に楽しんでみたものの、正直、共通点を見出すことは難しかった。今度、プロの方にご教示いただこう。
ビタネス: 3.5
モルティ:3.5
ドライ:2.0
酸味:1.0
スパイシー:1.0
炭酸:1.5
ウルケル田中