冬の定番的要素を醸し出すインペリアルスタウト。今回は、2020年末に2019年に醸造されたものを開栓した1年熟成ビールの出番だ。
外観は、漆黒の黒、僅かにあるヘッドの泡もブラウン色。概して濃い黒色が濃厚な味わいを想起させる。ヘッドは少々で、泡はきめ細かい。
香りは、黒糖のような甘い香りに、焙煎香。エステル香に、
飲んでみると、モルティなボデイで、甘味がしっかり。甘味を感じた後に、しっかり、ガッツリとしたビタネスが感じられる。後から追いかけてきたビタネスはナカナカ強烈。後口でも、苦さが口の中に残る。ホップ由来と思われるスパイシーな味わいも特徴的だ。ビールが喉を流れた後の鼻に抜ける焙煎香がゴージャスさを演出。余韻を長く楽しめる豪華なビールだ。ガスは弱めで、この点も、余韻の長さに貢献してくれる。美味しい。
飲み口はモルティなのだが、アルコール度数10%という数値を見てから、ビールを口に含むと、ドライなビールと感じてしまう。人間、目から入ってくる情報の影響は大きいな。だが、間違いなく、アルコール度数の割にはドライなビールだ。何と言っても、ビールなのにアルコール度数10%なのだから。
ビタネス: 4.0
モルティ: 4.0
ドライ:3.5
酸味:1.5
スパイシー:3.5
炭酸:1.0
ウルケル田中