The Veil Brewing Co. こちらは、濁っているのか、濁って無いのか分からない外観だけど、ヴェイルなので、濁っているのでしょう。ジュースみたいな飲み物だけど、これをビールとして名乗ることができる、ビールの懐の深さには敬服しかない。
外観は、濃厚な紫。赤ブドウとブルーベリーを混ぜたような色合い。透明度はゼロで、ドロドロとした見た目。
香りは、酸味を思わせるベリー系の香り。もはや、いつものビールの香りはない。
飲んでみると、分厚いボディに甘味がシッカリと感じられ、そして、酸味が後追いでバッチリ楽しめる。ベリーの酸味が強烈。ドロドロな見た目から分かるように、口触りも凄い、舌にまとわりつくような様子は、ビールでも、通常のワインでも感じたことがない。強いていうと、ポートワインやシェリーに近いかな。分かりやすい表現だと、100%ジュースを飲んでいるような濃厚な舌触りだ。後口でも、酸味とベリーの香味が口に残る。後口から酸味が消えると、ほのかにビタネスが感じられる。もはや、モルティとかドライとかでは判別不能な不思議な味わい。酸味は、どことなく、梅の味を感じるのが不思議だ。
原材料には、ブラックベリー、ポイセンベリー、ラズベリーを使っているそうだ。ビールというか、アルコール入り100%フルーツジュースといった感じだ。何だ、ビールじゃねーじゃんという最初の印象ながら、これがメチャクチャ美味い。
濃厚な味わいに割りには、アルコール度数は抑え目な5.3%。超美味なグレートフルーツサワーエールだが、値段がクソ高い。
ビタネス: 1.0
モルティ:?
ドライ:?
酸味:3.5
スパイシー:1.0
炭酸:1.5
ウルケル田中