Local Brewing Company(ローカル・ブリューイング・カンパニー) “Murkules New England Style Double IPA (ニュー・イングランド・スタイル・ダブル IPA)”

樽ごと、瓶ごと、缶ごとに状態が違うといわれるNew England Style IPA (Hazy IPA)。同じ缶でも、前半部分と後半部分で香味、外観が変わることを実感。飲み始めから、終わりまで、楽しいビールでした。

左は最初注いだときに撮影。右は2回目に注いだときに撮影。外観からだけでも、同じ缶から注いだビールとは思えなくないですか?最初に注いだ時に、お店で飲んだ時と外観、香り、味が違うので、ビールが劣化した!と思ってしまいました。

 

 



まずは、New England Style IPA、始まりは東海岸なんだけど、2017年現在、日本と同様に、西海岸でも大流行しているようです。今回のサンフランシスコのビール巡りで、地元の人や、ブルワーの人と話す機会が有ったのですが、ある一部の人は、このスタイルのIPAのことを、New England Style IPA とは呼ばないでくれと言っていました。代わりに、Hazy IPAと呼べと。。。理由は、彼/彼女らの理由を端的にまとめると、「イノベイティブなものは、全て西海岸から作り出されなければならない。本来、Hazy IPAは西海岸で発明されるべきものだ!なので、New Englandと名前を付けることに納得いなかい。少なくとも、Hazy IPAと名乗りたい」。まぁ、お酒の席での、くだらない話の中ででてきた意見なので、何処まで本気か知りませんが、部外者のオレ的には、面白い意見だなと思いました。

さてさて、以下、レビューを残しておきます。

外観は、最初のうちは意外と濁りがありませんでしたが、ビールを注ぐに連れて濁ってきました。ヘッドはほぼ立たずで、泡はキメ細かいです。

香りは、最初のうちは、グレープフルーツの香り、松やにや、干し草の香りなどのホップ系の香りがメインで、西海岸系IPAらしい香りでした。ビールを注ぐに連れて香りが変化してきて、モルトによるキャラメル的な甘い香りが楽しめます。最終的には、グレープフルーツの香りが、ジューシーなオレンジの香りに変化しました。ホップヘッドのオレには、どの時点の香りも好きな香りです。

飲んでみると、一口目の時に、アレ?モルティだけど、普通の西海岸IPAに近いじゃん!と思い、お店の方が、缶に入れるビールを間違えた、又は、ビールが劣化した(Hazy IPAは賞味期限が1週間のものとかがあると聞いていたので。。)と思ってしまいました。でも、ビール注ぐたびに香味が変化していき、甘味がドンドン増えていきます。ビタネスは、最初からドカンときいていて、飲むに連れて、甘味とビタネスとの組み合わせが凄く美味しく、もの凄く複雑な香味が楽しめます。マウスフィールはかなり重めで、インペリアル・スタウト的な感じです。後口でも、ビタネスと甘味が長く続いて心地よいです。正直、大満足で美味しいビールでした。ちなみに、ボディは分厚くて、アルコール度数9.1%は納得です。

最後は、Hazy IPAよろしくな、相当なオリがグラスに残りました。濁りは、マウスフィールには影響するとは思っていだけど、香味に影響するとは。。。ビール道は奥が深いです。

Hazy IPA以前の従来のビールでは、「瓶や缶を静かに持って注がないとオリが立つ」なんて言われて、嫌がられてきたけど、新たなスタイルのビールには、「瓶や缶を一度逆さまにしてから注ぐ」なんていう新たな注ぎかたの方が良いのかなぁとか思ってしまいました。オレ的には、濁りのあるビールは、瓶や缶を一度逆さまにしてから注ぎたいと思います。そういえば、ベルギーのビールに関しては、意図的にオリをグラスに入れる注ぎ方あった気が。。。。

ビタネス:4.0
モルティ:3.5
ドライ:2.5
酸味:2.5
スパイシー:3.5
炭酸:3.0

ウルケル田中


 

Local Brewing Company(ローカル・ブリューイング・カンパニー) “Murkules New England Style Double IPA (ニュー・イングランド・スタイル・ダブル IPA)”

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